大日本帝國軍の愛と友情の日々

逓信省の検閲済でありますが、男色趣味満載ですので、苦手な方は華麗なターンでご退却下さい!所謂BL小説サイトです。右側に注意書きがございます。必ずご一読ください

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  変わらぬ青空のしたで・第捌拾肆話

 からだから、殆どちからが抜けかかっているのを、ここまで来て隠す必要もなかろう、とかまわず和胤へ寄りかかって、胸に頬を擦り寄せた。

 陽も落ちてすっかり闇へ沈んだ部屋のなか、和胤は惟之の肩を抱き、ひとまず手近にある橡の椅子へ腰を落ちつけさせる。わずかな灯りもないままでは、どうにも不便である。卓のうえの燃料式ランプへ何度か燐寸をつけて近づけ、やっと灯りがともると、向かいにいる惟之のすがたが幽かに浮かんでいる。

 椅子に身を沈めて、艶を含んだまなざしをふわりと漂わせて、気怠けな様子でいる。見れば、和胤が暴いたはずの軍服の襟元を元通りに、釦をかけてしまっている。

 「惟之さん?」

 さっと襟もとを手でおさえ、ちらりと和胤へ視線をやるも、すぐに逸らせる。どうにも落ち着かないらしく、もじもじしている。迷子の栗鼠がそこに居るようである。

 「和胤…先刻は、その…ええちゅうたが、やはりこれだけはいけんのじゃ」

 ことばを覆すことは、今までしたことがない。それにも羞じいりつつ、うつむいた。いまさら、羞ずかしいからやめてくれ、とは言えない。

 和胤はひっそりと溜め息を吐いて、椅子の前に身を屈める。顔をあげようとしない惟之だが、頬を両掌でつつんで指さきで撫でると、嫌がる様子もなくされるがままである。

 「何故…ですか?」

 耳へ触れそうなほど唇を近づけて、甘い声音で低く囁いてみせると案の定、惟之は肩をすくませた。散々に弄りまわして、快楽へ漬けこんだからだの熱が、容易に冷めるわけがない。それを知っていて、和胤はもういちど訊く。

 「おぬしゃァ、おれを弄ぶ気かっ」

 堪りかねて言う声に、いつもの怒気はない。和胤は否定も肯定もせず、再び襟へ指をかけると、ねだるようにかるく引いた。それに次いで、膝へ置いた手を腿へ滑らせながら股間を撫でてゆく。

 逃げ場がないことに気づきもするが、和胤が解放するとはおもえない。惟之は抵抗するそぶりを見せず、再び銀釦を外されてゆくときも、僅かに身じろいだだけで許した。

 怒ったような顔をして、心もち横へ逸らしているが、上気している頬のせいか、艶かしい。和胤はその頬と耳朶へ唇を落としつつ、今度は上衣どころか、したに着ている立襟のシャツまでも暴いていった。

 肌へ直に触れた掌をゆっくり動かして、愛撫を施してゆくと、たちまち反応を示す。身動きもままならぬ椅子のうえで、微かな吐息とともに、こどもがむずかるような仕草をする。それが愛しくてならず、背に腕を差し入れて抱きしめた。

 「可愛ええですのう…惟之さん」

 「何ィ言うちょるか…っ」

 「そげなところが、ですよ」

 笑みを含みつつ囁きかけ、胸へ唇を落とし、乳頭を舌先で転がして吸い、かるく歯をたてて噛む。食するが如くのそれらは、敏感な惟之にとって耐えきれるものでなく、腕の中で仔鹿のように跳ねまわって、嬌声をあげた。

 「惟之さん…」

 和胤も多分に熱っぽいまなざしで、惟之の媚態を堪能していた。覆い被さったまま、すこしからだを離して、股間を揉むように一物を煽り始める。時折身を屈めると、唇を吸ったり、首すじを甘く噛んだりする。

 そのつど、ちょうど暴いた胸へ、和胤が吊っている飾緒の石筆が触れ、ひやりとした金属の感触が肌を滑る。桜の意匠を刻んだ権威の象徴である飾緒は、今や何の意味も持たず、更に自身の吊っている飾緒は、胸に提げた飾りが外れて下がり、火照った肌のうえにだらしなく這っている。

 このようなふしだらな行為さえ、惟之のなかに潜む淫欲は躊躇いもせずに飲みこんだ。背徳がもたらす官能から、眼をそむけることはできなかった。甘美なそれに酔い、縒られた理性の糸が、さほど時を要さずに解けてゆく。

 軍袴を下着と共に膝まで引き下げて、あたまを擡げた雄の象徴を露わにする。体躯の割には、惟之は立派な一物の持ち主である。直に掌へ包みこんで、ゆっくりと棹を扱き、雁首を指で捏ねくり、睾丸を揉みこむ。惟之を知り尽くしている和胤の愛撫に応えて、一物は掌中でびくびくと脈打った。

 「このあとは、どう致しますか?」

 「いい加減に…脱がせんかっ、おぬしゃァいっこも身繕いを乱しもせんで…、ずるいじゃろ」

 「ずるい、ですか?たまにはこのまま、させてくれてもええでしょう。何と言うか―」

 頬がつくくらい顔を寄せて囁きあい、最後に耳の縁へ唇をつけて囁いた和胤のことばに、惟之は骨の髄から震えがはしった。

 ―陵辱じみた行為も、たまにはしてみたいちゅうことですよ、閣下。

 そう、和胤は言ったのだ。欲望の何もかも曝け出して、深く感じ合いたいという、その表れか。

 「いつも焦らしちょるくせに、まだ足りんちゅうのか。おぬしは…、どうせ嫌じゃちゅうても、諾かんのじゃろ。ここまでしようるんじゃ…もう、好きにせい」

 「惟之さんだって、おれをええように御して、好きなだけ乗り回しちょるじゃーないですか」

 「な…っ」

 これには惟之もことばを返せず、恨みがましい眼で和胤を睨みつけるに留まった。

 それを見て、お互い様です、と一重の切れ長な眼を妖しく細めて言うなり、惟之の唇を啄ばみ、絡みつくような濃厚な接吻を施す。息をついで唇を重ねるたびに、舌を絡めた水音が響き、惟之の棹を扱く和胤の手つきにも、執拗さが加わってゆく。先走りが零れて雁首をつたい、棹を濡らす頃になると、惟之はもどかしげに腰を捩った。ここまでくると、反射的に後孔が疼いてくるのだ。

 「ぁあ…もぅ…、臀が疼いていけんちゃ…。和胤、焦らさんで、弄ってくれ…」

 解放された唇から、信じられぬほどの淫靡なことばが漏れて、熱い吐息混じりに、蕩けそうなまなざしで見つめられる。普段は引っ張り出すのも苦労する、惟之の秘められたすがたは、背徳がもたらす興奮も手伝って、あっさりと暴き出された。

 このような状況で愛し合うことは、ずっと密かに抱いていたから、和胤の心中に渦巻く情欲は並のものではない。惟之の懇願にも、頷きはしなかった。

 「その前に、おれのものも起こしていただかないことには、始まりませんよ」

 肩にしがみついて震える手を掴みとって、和胤は自身の股間へ導き、触れさせた。既に硬さを増して、反応を示しているのがわかる。

 「う…、どうせいっちゅうんじゃ」

 「こうして―」

 両脇へ手をつっこむなり、ひょいと椅子から立たせる。だらしなく着崩れた軍服へ手をかけて、手早く釦を掛け直し、飾緒もきちんと提げる。但し、軍袴はすっかり取り払って、素脚を晒して立っている。当然、昂ぶらせた一物は屹立したまま、軍服の裾から覗いている。

 空いた椅子へ和胤は腰をおろし、向かいで羞恥を隠せずに立ち竦む惟之の手を、催促するように強く引いた。倒錯した感覚に陥り、惟之は熱に浮かされたか、酔ったように、半ば夢うつつの表情でいる。

 ゆったり腰をおろしている和胤の前に、ふらりと立って膝をつくと、両の腿へ手を這わせて、軍袴の前をくつろがせた。下着を引きおろすと、両手で一物を探り出して支え、手始めに雁首をひと渡り舌で舐めまわした。

 惟之の口淫は巧みで、“和胤を乗り回す”ときなどは惟之が主導権をにぎっているから、これでもかというほど一物を嬲って、和胤を翻弄していたものだが、今日のそれは違っている。飢えたように棹へ舌を絡め、雁首を咥えて喉奥まで導いて満たす。和胤の一物はその舌遣いに煽られて、屹立を始めた。

 昂ぶり、質量の増した棹は咥えるのも大儀なほどで、唇の端から唾液がつたい、根もとの茂みを濡らしてゆく。あたまを振りたてるたびに淫靡な水音が響き、それが和胤の耳を聾して、からだの熱を高まらせる。先に、散々一物を煽られたままで放置されている惟之にとって、この行為はくるしかった。和胤のものが屹立してゆくに従い、腰が疼いて気が散ってしまう。口淫がおざなりになるまえに、唇を離した。

 「これ以上は無理じゃ…、からだが疼いてどうにもならんけぇ、頼む…」

 くたり、と腿へあたまを預けて、悩ましく息を絡めて呟き、それでも掌で棹を包んで扱いてゆく。いつになく従順な惟之がいじらしく、和胤は手を伸ばしてそっとあたまを撫でた。

 「ええですよ、その代り…今日はおれの言うことを諾いてくださるのなら、ですが」

 「好きなようにせい、ちゅうたじゃろ…」

 頬を染め、完全に拗ねた口調で言う惟之を抱えあげ、かるがると寝台へ運んだ。
→【17話】 →目次へ戻る

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| 変わらぬ青空のしたで・81―90話 | 22:33 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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