大日本帝國軍の愛と友情の日々

逓信省の検閲済でありますが、男色趣味満載ですので、苦手な方は華麗なターンでご退却下さい!所謂BL小説サイトです。右側に注意書きがございます。必ずご一読ください

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


web拍手 by FC2

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

  綿津見の波の色は・第佰参拾肆話

何処か捨て切れぬ自制心のなかで、与えられる快感に酔うことは、確かに”発する側”にいるときと違ったし、それは嵩利に於いても同じであった。

涼やかなやさしい声で、鷲頭に囁きかける言葉は愛情に満ちたもので、安堵をおぼえさせるに充分なのに、その臀の奥へ沈めた雄は反して、全く獰猛であった。欲の向くままに、鷲頭のからだを貪り続けて、男の性を剥き出しにしている。

荒くなる吐息はなお妖しさを含み、行為に耽る嵩利の表情は、陶酔するそれに変わってゆく。両手は鷲頭の胸へただ触れているだけでなく、指さきで絶えず、膨らんだ頂を弄っている。

与えられる快楽に翻弄されつつも、鷲頭は相変わらず、耐えるように短く喘ぐ声が漏れるだけであったが、からだが如実に応えている。

鷲頭の体内は、温かくやわらかで、じっとりと濡れている。嵩利の腰のうごきに合わせてぬるりと蠢動し、収縮を起こす。猛った雄を締めつけて吸いついてくるが、包みこもうとする内壁に嵩利は自身のものを委ねることなく、攻めたててゆく。

そうして得る快感は言うまでもなく、それらの触感だけがもたらすものではない。

淫らな、とひと言で括ってしまうには、あまりにも勿体ない、落ち着いた艶を浮かべている表情。それが羞恥と快楽の狭間で苦しげに歪み、歪んだかと思えば、耐え切れずに快楽に酔って低く喘ぐ声が、嵩利の耳朶をうつ。

「く、ぅ…」

「春美さん、顔をよくみせてください…」

胸を弄っていた手を伸ばして、横へ顔を向けてしまった鷲頭の頬に触れ、やさしく撫でながら、囁いて強請る。その仕草、声音ともに普段と何ら変わりはないというのに、嵩利の施す行為は嵐にうねる波の如き激しさで、一向に緩む気配がない。

今、この身を抉るものは、何だ―

熔かされた思考を漂わせて、鷲頭は臀の奥まで衝きこまれた嵩利の雄を感じ取ろうとした。妖花のなかに覗く、芳香をはなつ粉を纏わせた、ねっとりとした花の蕊を思い浮かべる。圧し掛かってくるからだから、男の餓えた欲が滴っているというのに、妖花の色をもそなえているのだから、敵わない。

―いつまで強情を張っている積もりだ。そんなものは手放してしまえ、春美―

そう、心に囁く声を無視できなくなりつつある。他の誰でもない、この世で最も愛している男のものを受け入れているのだ。羞じ、躊躇う必要などないではないか―

「っく…駄目だ…嵩利…、そんな風に見下ろしていないで、抱きしめてくれ…」

一瞬、眉を顰めたあと、初めて鷲頭の唇から懇願が漏れて、嵩利は思わず眸をまるくして、かれを見つめてしまった。嵩利の腕のしたで、心細いような表情が垣間見えている。いつものように、やさしく囁いて、髪を撫でてくれと、まるでこどものような眼を向けてくる。

「春美…さん」

鷲頭の変化が余程嬉しいと見え、嵩利の眸は潤んでいた。忽ち、女神の如き慈母の笑みが零れて、両の腕が背に滑りこむと同時に、あたたかな褐色の肌が、鷲頭のからだに重なった。唇はおろか、頬といわず耳朶といわず、くちづけが降ってくる。

―もうこのまま、全て蕩けさせて、ぼくのなかへあなたを、閉じこめてしまいたいです―

耳へ甘く囁かれたあと、忘れていた衝撃が鷲頭のからだを貫いた。からだが絡み合い、妖しく蠢くたびに、繋がったそこから濡れた水音が響きはじめる。

このまま、溶け合ってひとつになれたなら、何の不安もない穏やかなあたたかい海のようなところへ、ゆけるのだろうか。戯れでしかない考えも、今ならば本当にそこへゆけるような気がしてくる。

「きみ…だけだ、私は―きみになら、飲まれてもいい…嵩利―」

―愛している―

頭をかきいだくようにして、確かにその耳へ囁いた。
→【5話】 →目次へ戻る

web拍手 by FC2

| 綿津見の波の色は・131―140話 | 20:16 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

くはっ

ソッコーで来てしまいました。
・・・受験脳にこの官能はじんわりと染み渡る…!!

嵩利が大人になりましたね~!人にものを教える立場になってm一皮むけたと言うのでしょうか。いつの間にか、鷲頭さんが与えるだけのもの(無意識に鷲頭が何かを受け取っていることはあっても)から、お互いに与え、与えられる関係になったんですね。

「愛している」

 の一言がすっごく重い。
 こんなに使い古された言葉なのに、ここにたどり着くまでの紆余曲折に、縷々感じ入るものがあります。

 溶けた・・・俺は今、溶けてしまったよ、兄さん…

| kanayano | 2010/11/09 20:25 | URL |

コメント返信です

一服していただけましたようで、嬉しいです。受験ですか、勉強大変そうですけど、かげながら応援しますね、BL小説で!(ぇ

今ふりかえってみましたところ、鷲頭が嵩利に「愛している」と言ったのは今回が初めてでした。

嵩利が男らしくなってきて、かーちゃん嬉しいよ、と思いつつ今回書きました。

| 緒方 順 | 2010/11/09 22:02 | URL |















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://landofrisingsun.blog66.fc2.com/tb.php/279-6f31503e

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。