大日本帝國軍の愛と友情の日々

逓信省の検閲済でありますが、男色趣味満載ですので、苦手な方は華麗なターンでご退却下さい!所謂BL小説サイトです。右側に注意書きがございます。必ずご一読ください

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  綿津見の波の色は・第佰参拾参話

東屋へ入ると、嵩利はきびきびと室内を動き回る。海軍士官の身形でなくとも、やはりその匂いは消せないものだな、と鷲頭は妙な感心をしつつ、姿を目で追いながら畳へ腰をおろす。押入から枕をふたつ取ってきて、鷲頭の傍に置いてゆく。

「ふとんを敷きますから、枕をお願いします」

「ん、これか」

近くの棚にある白いさらしの掛け布を取りにゆき、新しいものに換えた枕を両手に抱えていると、それらがさっと取り上げられる。褥に並べられる枕へ何とはなしに眼を向け、それから敷布と上掛けを整えている嵩利を見つめたが、すぐにそこから逸らせる。

「もう、いいですよ」

程なくして支度は済む。どことなく所在なげにしている鷲頭をみあげて、嵩利は首を傾げたが、すぐにくすくすと可笑しそうに声をたてて笑う。流れるような所作で片膝をついていた姿勢から立ち上がるなり、鷲頭の傍へ寄る。

「どうしたんです…、春美さん?」

首へ腕を絡めて引き寄せながら、耳へ囁く。滅多に愛情を”受け取る側”に回らぬ身ながら、こうして髪を梳く指を感じるだけで、心を解き放つ気持ちになれる。逆らわず、愛撫に身を任せて導かれるままに、寝具へ身を横たえる。

横臥して緩く抱き合う間に帯を解いて、黄八丈の素朴な色柄が、ふわりと畳の上へ広がった。惜しげもなく晒される褐色の肌は、日々の鍛錬を欠かさぬことで、逞しさをそなえつつある。ひところに比べると、少年めいた華奢な印象が薄れていることに、気づく。

組み敷く姿勢で鷲頭へ覆いかぶさり、心持ち眼を合わせるのを避けるようにしているのを認め、掌で頬を撫でて包む。目許をほんのりと朱に染めて、鼓動が高鳴っているのを、重ねた肌で直に感じ取る。

厳しく結んだ唇を奪い取り、じっくりと深い口づけを与えた。一度舌を蕩かせてしまえば、嵩利の愛撫に応えて、低く喘ぐ声を引き出すことが容易になる。受身に徹することに鷲頭は大分慣れたと見えて、息を継ぐ間だけ嵩利の唇が僅かに離れるとき、甘さの混じった吐息をつく。からだを弛緩させて、寛いでいるときと何ら変わりがない。

普段は鋭い眼に陶酔の色が浮かぶと、嵩利は愈々、その肌身に唇をつけてゆく。長身の、均整のとれた鷲頭の逞しい肢体は、嵩利にとって密かな羨望の的である。どう足掻いても得られぬと分かっているが、海軍に入ってから華奢なからだを羞じて地道に鍛えることを続けてきて、いまはそれなりに軍人らしい体つきになっている、と思う。

「う…ッ」

舌を這わせていた首すじへ、いきなり歯をたてて咬みつく。深い愛情の中に羨望を滲ませての行為とは知らず、鷲頭は疼痛に顔を顰めて呻いた。胸に遊ばせている指さきで、乳頭を捏ねくっていたが、膨らみをみせたそれを抓みあげてやや乱暴に弄る。

ぴくり、と体が跳ねるのを感じて、嵩利の中に浮かんだくだらぬ嫉妬が溶け消える。雄々しさを表す鷲頭の肉体も、嵩利の愛撫に対しては、意外な敏感さをみせるのだ。富嶽よりたかい矜持と、金剛石にまさると囁かれてきた頑固さを溶かし得て、八年経った今、鷲頭はこのような一面を嵩利に見せている。

「嵩利、そこは…駄目だ…」

「虫がいいですよ、春美さん。昨晩こんなに、ぼくにはつけたくせに」

そう言って抗議の後続を断つ。肌に花弁を刻むに、場所を選ぶなどという真似はしない。たとえ海軍次官で、厳しい執務机につく身でも、今は違う。嵩利にとって鷲頭は骨まで沁みいるほど愛している唯一人の男である。

耳朶のうしろへ吸いついていた唇が離れると、鷲頭は喉の奥で唸るような声をあげて、あからさまに不服そうに眉を顰めた。しかし叱言は漏れない。

「そんな顔をすると、あからさまに分かってしまうところへつけますよ…?」

「…すまん…」

我ながら情けない、といったものを滲ませて、まなざしに謝意をのせるとちいさく呟いた。これで益々、嵩利に主導権を握られたことになる。嵩利の小悪魔のような笑みを見上げながら、鷲頭は内心でこもごもを含めた溜め息を漏らした。

互いに同じだけ熱を持った下半身を意識し始めると、嵩利は手を滑らせ、胸から腹筋を撫でながらおろしてゆく。開かせた脚のあいだに屹立する、雄の象徴を掌中におさめて、雁首へ唇を触れさせ、舌先でちろりと舐めてから口腔へ沈めてゆく。滴るような水音をたててそのものを昂ぶらせながら、内腿から臀を撫で上げた。

「ん…、んッ」

臀の肉をゆっくりと揉みしだくと、鷲頭の唇から篭るような喘ぎが漏れ出る。快楽を感じていることを羞じいるようなそれを耳にして、嵩利の中に欲望が沸き立った。半ばまで追い立てた雄から唇を離すと、鷲頭の顔を覗き見る。頬を上気させて半ば瞼を閉じ、快楽にたゆたっている。艶の浮いた精悍な顔が、ひどく情欲をそそられる。

「春美さん、素敵です…」

その頬や額に唇を降らせながら、もっと見せて、と囁きかける。絡み合うようにして抱きつきながら、嵩利は鷲頭を俯かせた。背筋に沿って撫でおろし、双丘へ辿ると両掌で揉みながら開かせる。

拓いたことのない秘所が、嵩利の前に現れる。枕元に用意しておいた小瓶から掬い取った軟膏を後孔へ塗りつけて、指さきを沈めた。内壁をゆるりと撫でまわして、拡げてゆく動きに、ぎこちなさはない。この身に染みこんでいることを為すのみで、躊躇いもない。

「大丈夫ですよ、いつも、こうして貰っているでしょう、ね…」

感じる場所は心得ている。蕩けた軟膏を纏わせた指で正確にそこを捉えて、擽ってゆく。少し浮かせた腰と寝具の隙へ手を差し入れて、昂ぶったものを握りこむ。鷲頭の雄は旺盛な精力を示す。快楽に応えるたびに、別の生き物のように掌中でびくん、と力強く跳ねる。

「あ、ぁ、嵩利…」

引き締まった腰が幾度も跳ねて、くねる。うつ伏せた恰好で、枕に縋りつくように抱きついている様が、いじらしくて仕方がない。

「もう少し、我慢してくださいね」

昨晩、嵩利を貪り尽くした獰猛なそれを感じさせながらも、鷲頭自身は後孔を拓かれて羞恥と快楽に酔って喘いでいるというのは、奇妙な差異である。見たことも聴いたこともない、鷲頭の媚態に、嵩利の男の性がむくむくと頭を擡げる。

今更、行為に及んでもよいか、などと訊くことはしない。嵩利は熱とともに蕩けてゆく体内を確かめつつ、慎重に拓いた後、顔を半ば埋めている枕を、その腕から引き抜きながら鷲頭を仰向かせた。

上気した頬と艶めいた切れ長の双眸。体の熱と、鼓動のたかさと、甘い吐息。五感を余さず擽る鷲頭の媚態がそこにある。嵩利は思わず息を飲んだ。

絡めた眼差しは、互いに燃えるような情欲と愛情に満ちてい、初めて鷲頭の後孔へ自身の雄を触れさせることに、嵩利は何か背徳的な甘美ささえ感じながら、雁首を拓いたそこへ沈めて、ゆっくりと内壁を抉って貫いてゆく。

「あ、ぁ、ぁ…!」

乗り上げるようにして覆いかぶさった嵩利のしたで、初めて伴侶のものを受け入れた鷲頭はやはり、雄々しさを残した羞じらいを見せたままで、低く艶めいた声をあげた。
→【4話】 →目次へ戻る

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| 綿津見の波の色は・131―140話 | 22:19 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

お邪魔しております。

えぇいたまらん!! 雄々しい羞じらいとか!!
低く艶めいた声とか!! いじらしくて仕方がありませぬな!!
(喘鳴しばし)
BGMは、単なる偶然なんですが、レオニード・クロイツァーが弾く、リストの『愛の夢 第三番』でした…リピート再生しながら読みました。
自分でお布団敷く嵩利くんと、枕二つかかえて立ってる鷲頭さんの可愛いことよと思っていたら。それはそれは大変な、嬉しいことに。
鷲頭受けで飛べる自分^^; 那智受けも良かった…(しみじみ) 髭の新見受けも良かった…(追想)
ここへ来ると幸せになります…!! 有難うございました。ごちそうさまでした。
では次回へ突撃します。

| misia2009 | 2010/11/10 17:26 | URL |

コメント返信です

本当はもっと、BLの濃い愛情の日々を書きたいんですが、そこだけに拘っちゃうとつまらなくなりそうなので、敢えて時々散りばめるくらいにしてみています。

もっと作風を変えて書こうと思っても、書き手が融通利かないので、甘々を前面に出せなくて歯痒い限りです。

コメント返信遅れてすみませんでした~(つдと)

| 緒方 順 | 2010/11/14 17:00 | URL |















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