大日本帝國軍の愛と友情の日々

逓信省の検閲済でありますが、男色趣味満載ですので、苦手な方は華麗なターンでご退却下さい!所謂BL小説サイトです。右側に注意書きがございます。必ずご一読ください

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  綿津見の波の色は・第玖拾捌話

「どうしても今ここで、か?」

「それ以外に、何がありますか」

するりと袷をもろ肌に脱ぎかかって、流し目にちらりと閃かせた眼の光は有無を言わさぬものを含んでいた。シャツの釦を外しながら胸へ唇をつけ、鍛え上がった逞しい肌を手指で余さず愛撫してゆく。

変わらぬ華奢なその身を、強引に引き倒すこともできたが、鷲頭はそうしなかった。甘んじて嵩利からの行為を受け入れ、体の熱を昂ぶるままに任せた。かれを今まで箱に押しこめていたのは、全てにおいて通じることで、こういった時間についても同様だった。

互いに離れてみて様々なことを自覚した結果、このような状況に展開しているわけで、もっと巧いやり方があるはずだのに、似たもの同士で不器用極まりないだけにどうしようもないのだ。

「待て…嵩利…」

軍服の上衣を暴いて肌を探っていた手が、次第にゆっくりとおりてゆく。軍袴を穿いたうえから股間を撫で上げられたとき、鷲頭は浅く息を吐いていた唇を一度舌で湿し、掠れたままの声で言う。

「何です…?」

待てと言われても尚、粘りつくような愛撫は止めない。確実にからだの熱を煽っている証拠に、上気した頬へ唇を寄せて、答える。

「今日は、小峰海相に招ばれている…、勿論きみもだ。夕刻には赴かねばならぬ身で、いまこうする訳には―」

「…だから、どうだというのです?また放っておく積もりですか」

「ああ、そうなるかもしれない。どちらにせよ約束はできん。今夜招かれているのは、私たちだけではないからな。勝手に、こちらの都合で辞する訳にはいかんだろう」

「春美さん、酷い」

濡れた黒い眸をすっと細めて、拗ねきったきつい口調で責める。

今度は耳の縁をきり、と強く咬み、そのような要求は呑めぬという意思を示して、敷物のうえでかたく握り締められている手を掴んで開かせ、袷の懐を割って胸へと導いて触れさせる。うすい肌襦袢のしたで高鳴っている鼓動を感じて、鷲頭はごくり、と喉を鳴らす。


艶めかしく動く伴侶の肢体を、重みとともに受け止めていたが、そろそろ、下腹に鎮座している臀を包む、黒袴を暴きたい衝動にかられだす。そろりと腰へ腕を回し掛けながら臀を撫でると、嵩利は思いのほか強い抵抗を示す。

「まだ、怒っているのか?」

「当然です」

「そうか…」

ふう、と息を吐きながら囁くように答え、探っていた臀から剥がされて強く掴み取られている手から力を抜いた。敷物のうえに押し付けても尚、油断できぬという風に手首を戒めながら、嵩利は再び鷲頭へ覆いかぶさった。

軍袴を引き下げて取り払い、六尺を解いてゆくと、既に形を成している雄の象徴が頭を擡げて現れる。しなやかな指で絡め取って、雁首から握りこんで扱いてゆく。

袴紐を解いて、黒袴も下帯もそのあたりへ放り出し、身に纏う白絣も同様にして脱ぎ捨てた。陽のあたるといっても晩秋のこと、一糸纏わぬ姿でいるのはいささか体に毒といえるが、今更、あたたかな閨に移って仕切りなおすつもりはない。

熱に火照った身には、室内を満たすひやりとしたこの空気が心地よかった。鷲頭に跨って、屹立した雄を拓いた体内へ導いてゆく。独りに耐え切れなかった嵩利は、昨晩おそくに、たっぷりと時間をかけて自らのからだを慰めてはいたが、やはり何をしても物足りなく、空しさと寂しさにかられただけに終わった。

熱いそれを根元まで咥えこむあいだに、嵩利は恍惚とした表情を隠さず、背を弓なりに逸らせて天を仰ぎつつ、蕩けるような艶めく喘ぎとともにながく息を吐いた。

妖花がその花弁をひらいて、芬々たる甘やかな香気で空間を満たすまで、時は要らなかった。このように嵩利に御されながら行為に耽ることで、鷲頭の情欲は風に煽られる火事の焔のようにしてその勢いを増していった。

嵩利の表情は快楽と恍惚に蕩けるに留まっていなかった。鷲頭の抵抗を許さぬ支配者として、いくばくかの優越を加えたその表情は、どこか野生の捕食者の如き獰猛さを宿してい、本能のまま蠢く褐色の肢体は、元来より烈しく燃え立つ鷲頭の情欲を呑み込んで尚、焦らして嬲る余裕すら兼ね備えている。

「は…ぁ…、あ…っ」

熔かされそうな体内に自身が捕らえられている、そう自覚したのはこれが初めてであった。臀の奥深くへ突き立てているにもかかわらず、攻めたてられ、喰らわれているのは鷲頭の方であった。

倒錯した感覚に陥り、嵩利が身を屈めて鷲頭の肌身へ愛した証を刻むたび、ぴたりとからだを密着させて、妖しく腰をくねらせるたび、鷲頭は恥も外聞もなく声をあげた。

「た、嵩…利…っ、く、う…、あ、ぁ―」

「ふふ…、春美さんがそんな声で、ぼくの名を呼ぶなんて」

甘い毒を含んだ嵩利の声が、すぐ耳元で囁いてくる。
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| 綿津見の波の色は・91―100話 | 11:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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