大日本帝國軍の愛と友情の日々

逓信省の検閲済でありますが、男色趣味満載ですので、苦手な方は華麗なターンでご退却下さい!所謂BL小説サイトです。右側に注意書きがございます。必ずご一読ください

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  綿津見の波の色は・第陸拾陸話

 白い敷布のうえに嵩利の身を横たえさせ、紅色の花を刻んだ肌を撫でまわす。執拗な指さきに擽られ、からだに通う繊細な感覚は、その愛撫だけで快感に蕩けさせられる。

 「う…」

 切なげに喘ぎ、仰け反らせた喉へ唇をつける。熱い舌が這って、首すじと項と、次々に吸われればさすがに鬱血しているそこは、鈍く疼く痛みを生む。

 「嫌…ァ、やさしく…して…」

 「ここで強請られても、諾けないな。それに…これでいて、扱いは緩やかなつもりだが?」

 嵩利の懇願に、嬲るような笑みを含ませて、耳へ囁く。耳朶へ犬歯をたてられて甘く噛まれながら、凡そこの場にそぐわぬ、澄んだ音を微かに聞く。それで鷲頭が、まだ少将参謀長の端正な身形のままでいるのを、快楽に酔わされたなかで意識する。

 「あ…!」

 再び、ちり、と触れた石筆が鳴って肌を這う。火照った肌には、それだけで刺激になり得る。ちいさく身震いをしながら声をあげて、翳した掌で胸を押し返す。そうして幾度も首を振ってみせる。羞恥が湧いてどうしようもない。

 「今度は何だ…?」

 「…っ」

 身形など構っていられぬほど、嵩利へ触れたがっていた鷲頭に、軍服を脱いでくれと言っても無駄だろう。それでも、強く掴んだまま離さないことで訴え続ける。

 「ふむ…、まだこれに拘っているのか」

 耳まで赤くなっている様子に、微笑ましく口許を緩める。言わんとしていることを酌み、からだを離すと嵩利の乱れきった着衣へ手を伸ばす。

 「きみは妙に頑固者で困ったものだ」

 シャツの釦を留めながら、視線を絡めると、案の定、嵩利は戸惑った表情をして見上げている。上衣まで手際よく身形を整えさせ、貪り喰った肌身はそれで隠れたが、襟と袖口には、隠しきれぬ紅色の痕が覗いている。それが余計に淫靡さを際立たせている。

 「きみと過ごす時だけは、私が厳粛な男ではないことは、解っていると思っていたが…。それが今更、この身形だけは我慢ならぬと言うのは、腑に落ちないな」

 身を起こし、嵩利を再び脚のうえに座らせて、眼を覗き見つつ訊く。両腕を緩く腰へ回し掛け、さりげなく手を組んで閉じ込めた。

 「それは…春美さんが普段、厳しい姿勢で軍務に就いておられるのを、知っているから…だから、その象徴のような身形で、ぼくとのこういった時間を過ごして欲しくないんです」

 「なるほど、そうか。それできみは、このまま甘い時間に浸ってしまったあと、堕落したのだと、私に幻滅を覚えるかね?」

 「…いいえ…。ただ、その意識があるものですから…酷く羞かしくて、我慢ならないんです」

 「では、その羞恥を目当てにこうしている、と言ったら、その考えが変わるかね?何にしろ…、私はきみの前ではこのような男だ」

 嵩利の可愛い姿を堪能する為に、常日頃から幾らでも手段を講じている、と難しい顔のまま、さらりと告げる。今回も、その企みのうちの一つに過ぎないらしい。

 「…春美…さん」

 とんでもない発言である。今度は赤面程度では済まない。すっかり骨抜きにされて、くたり、と肩口へ顔を伏せる。底知れぬ欲望をみせる鷲頭の愛情表現は、幾ら甘い行為に耽るのに慣れたといっても、どこか初心の残る嵩利には、まだまだ刺激が強すぎる。

 「理解してくれたようで、何よりだ」

 膝に揃えられた手をとって、袖口から覗く手首の裏側。その柔らかな場所へ刻んだ紅色の花弁へ口づけて、密かに舌を這わせた。
→【17話】 →目次へ戻る

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| 綿津見の波の色は・61―70話 | 17:22 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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