大日本帝國軍の愛と友情の日々

逓信省の検閲済でありますが、男色趣味満載ですので、苦手な方は華麗なターンでご退却下さい!所謂BL小説サイトです。右側に注意書きがございます。必ずご一読ください

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


web拍手 by FC2

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

  綿津見の波の色は・第陸拾伍話

 この肌の何処に触れば甘く鳴くか、鷲頭は全て心得ている。また、この身にかれの指と唇とが、触れていないところなど無いに等しいだけに、嵩利は鷲頭が宣言したその方針を拒んだ。

 といっても、腕の檻に囚われてしまっては、いまさら抜け出すことはできない。それでもこのような事態には、我慢ならないわけで、精一杯の抵抗を試み、容易には逆転できぬこの状況を変えようとするも、鷲頭は諾きいれない。あくまでも回りくどいやり方で、羞恥に悶える嵩利のすがたを楽しんでいる。

 それでも、黒目がちの潤んだ瞳に見詰められ、切ない声音で再三懇願されれば、さすがに鷲頭の意思も揺らぐ。それと同時に、何もかもかなぐり捨てて、嵩利を隅から隅までくまなく喰らいたい、という一種獣じみた欲求が衝きあげる。

 「そこまで拒むのなら、しかたがないな」

 拘束していた檻を解き、腕に抱いた嵩利をそっと厚い敷物のうえに寝かせる。半ば眼を閉じ、晒した半裸を隠すように着衣をかきあわせて、悩ましいため息を漏らす。紅潮した頬、しなやかに息づく胸元、纏った純白の軍服のしたに在る、均整のとれた肉体は、もはや想像するまでもない。

 「まさか、このままで済むとおもってはいないだろうな?」

 血が、沸々と煮えるように熱く、心臓へなだれ込み、体を疼かせる。覆い被さるなり組み敷いて、低く囁きかける。鷲頭の餓えた眼の色に、嵩利は思わず身をすくめた。尋常でない欲望を纏っているのを感じて、最後の砦とばかりに、襟元を隠すようにしていた手に、ぐっと力をこめる。見上げた鷲頭の表情は、凶暴な猛禽そのものであった。

 「まだ、怒っているんですか…?」

 たじろぎながら訊いてくるのには答えず、握りしめている手を毟り取るようにして襟元から剥がす。はだけた軍服とシャツを暴き、喉許から胸、腹にかけて噛みつくようにして褐色の肌を貪ってゆく。くまなく、容赦なく濃い紅色の痕を残して、体中に花が咲いたかのような有様になるまで、鷲頭の行為は続き、そのつど嵩利の唇からは、悲鳴めいた喘ぎが漏れ出た。

 ぎりぎりまで肌の隠れる軍服を着込むといっても、それでも隠せぬ場所へも痕はつけられてい、嵩利は恨めしげに鷲頭を見上げて睨みつけた。明後日の朝から、また海軍省へ出仕せねばならぬ身だ。このようなからだを、大勢いる士官たちの誰かしらに、見咎められないとも限らない。

 「酷い、春美さん…ッ」

 そんなことは、鷲頭も百も承知である。それをわかっていて尚、愛した証を刻んだ。眉を吊り上げて怒る嵩利を、凄艶ともいえる目許を細めてみせ、黙らせる。唇を奪い取って、いつかの、“暴君”であったころの強引さを剥き出しにして、捩じ伏せる。

 意思の疎通が浅かったころと違い、鷲頭のこういった強引な振る舞いにも、今は烈しい愛情が渦巻いているのを、嵩利は骨に沁みるほど感じている。すっかり力の抜けきったからだを、鷲頭は軽々と抱き上げて、奥の部屋へ拉し去る。いちどこうして落としてしまえば、あとは寝台へもぐりこんで、この宵中、嵩利を絶え間なく囀らせるだけである。
→【16話】 →目次へ戻る

web拍手 by FC2

| 綿津見の波の色は・61―70話 | 20:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://landofrisingsun.blog66.fc2.com/tb.php/198-c3ff4a15

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。