大日本帝國軍の愛と友情の日々

逓信省の検閲済でありますが、男色趣味満載ですので、苦手な方は華麗なターンでご退却下さい!所謂BL小説サイトです。右側に注意書きがございます。必ずご一読ください

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  綿津見の波の色は・第参拾参話

 己で“教育”を施したにもかかわらず、嵩利の振る舞いは鷲頭が想像した以上のものだった。何か、箍が外れたとでもいうのか、いままで抑え込んできたものが溢れ出したようであった。

 たっぷりと蜜を含んだ蕾から指が離れると、嵩利は快楽に酔って上気した顔に、微かな笑みを湛えながら、体を寝具へ滑らせて横臥する。鷲頭の頬を両手で包み、引き寄せると唇を啄ばんで眼を覗きこむ。

 いつもの鋭い眼であるが、熱っぽい飢えた光を宿して嵩利を射抜く。鷲頭のその眼差しに耐え切れず、嵩利は組み敷かれた腕のしたで、微かにからだを震わせる。

 「ん…っ」

 「随分と翻弄してくれたものだな?」

 粘りつくような手つきで臀を撫で上げたあと、屹立した棹を臀のあいだに押しつけながら低く囁きかける。熱いそれが、ゆっくりと擦りつけられ、蕾が舐められるようにして緩慢に刺激される。嵩利は恨めしげな―艶も含んだ―表情で鷲頭を見上げ、渇きを募らせるその行為に耐える。

 「我儘でも小言でも、遠慮するなって。春美さん、先刻そう言ったべ」

 焦らされながら、もどかしく眉を顰めて、嵩利はなかば羞じいり、拗ねたこどものように呟いて、頬を膨らませた。しかし渇きは増すばかりで、しなやかな脚を鷲頭の腰へまきつけ、挑発するように締め付けた。

 「ぁ…、ああッ!」

 その催促に、腰を据えて、焦らしていた蕾へ亀頭をあてがう。濡れたそこは、吸いつくように鷲頭を捕らえて、体内へ導く。貪欲に蠕動する内壁。なかへ侵入してくる熱いものの感触に、びくん、とからだを跳ねさせて、嬌声をあげる嵩利。根もとまで収まると、うねるような腰遣いをみせて、鷲頭が嵩利を貪りはじめる。

 “血の滾る若者”の如き振る舞いをしながら、灼くような光が浮いた鋭い眼差しで、じっと嵩利を見つめる。嵩利はそれを恍惚とした眼差しで受け止め、熔かされてゆく体内を意識しながら、鷲頭の攻めたてに合わせて腰へ絡めた脚に力を入れる。一層深く抉られ、痺れるようなものが体をはしった。

 「そうだ。それこそ私が求めていたものだ。きみがこうして、曝け出してくれるのを…」

 鷲頭が拓いた嵩利のからだは、一層艶かしく、蕩ける蜜を滴らせた妖花となって、ここに咲いている。そう、ここだけで、鷲頭だけが愛でることをゆるされた花。咲くことを知覚した今、何の躊躇いもなく嵩利はその欲望をあらわしている。

 こうして鷲頭が手塩にかけて育ててきた嵩利だが、ふたりきりのとき、これだけの花を咲かせながら、普段はその片鱗もみせない。堕落した匂いはまったくない。鷲頭の手練手管に、溺れてもおかしくないほどの行為に漬けこまれているにもかかわらず、嵩利は奇跡的なまでの清々しさを保っている。

 三十を過ぎてなお、紅顔の美少年然とした端整な貌。引き締まったしなやかな体躯。それらを兼ね備えた嵩利が、ほんの少しでも妖しき“匂い”を持ったなら、その種の好事家にとっては、垂涎の的であろう。

 権力や金に物を言わせ、恣に欲を貪る好事家連中が、社交界や政界、軍部などにこの当時、紳士の仮面を被りながらも、確かに潜んでいた。このとき鷲頭も嵩利も、そのような下衆中の下衆の存在など、まったく知らずにいた。それどころか、そのような連中にかかわるような羽目に陥るなど、考えたこともなかった。
→【4章・1話】 →目次へ戻る


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| 綿津見の波の色は・31―40話 | 21:27 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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